Sengiku/Laurent Ziegler/Ryohei

____ Three _____

平成18年度文化庁芸術祭参加

threeちらし

原案  構成:  扇菊
Dance:  扇菊    近藤良平
Photograph:  Laurent Ziegler
Sound:  川口貴大

《この作品はモナコダンスフォーラム2006にノミネートされ、
招待を受けて、プレゼンテーションを行いました。》

[ 作品紹介 ]
“Three”は坂東扇菊、Laurent Ziegler(オーストリア出身)が考案したダンス+インスタレーションです。2004年のモナコ・ダンス・フォーラムで扇菊とZieglerが出会い、舞踊家として、また写真家としてお互いの作品を発見した時から、このコンセプトの種は徐々に育ち始めました。
“Three”はこの3つの異なる世界−日本の伝統舞踊(扇菊)、コンテンポラリー・ダンス(近藤良平)、写真(Ziegler)の思いがけない出会いそのものをさしています。2人のダンサーの瞬間ごとの動きは、写真家によってビデオに撮影され、記憶として複数のスクリーンに投影されます。このミックスメディア・インスタレーションの庭を歩くことで観客は今までにない空間を体験します。その空間はダンサーと観客自身によって作られ、また作り変えられるものであり、そこは今という時間とその記憶が矛盾なく共存する場所なのです。


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Photo: Laurent Ziegler

[ 作品の目的 ]
“Three”は日本の伝統舞踊家、現代舞踊家、オーストリアの写真家のコラボレーション作品です。“Three”はまたこれらの3つの観点と3つの生き方(存在の仕方)が出会い、交流し合う空間の名前でもあります。ここでは、パフォーマンス・スペースに置かれたスクリーンは我々の人生の今と記憶についての絵本のようなものといえます。
このインスタレーションでは、2人のダンサー、写真家、観客はそれぞれスクリーンの間を歩いて移動します。スクリーンには、その場で撮影された2人のダンサーの映像が映し出されます。時には撮影された動きはそのまま再生され、また、時には、映像はストップモーションをかけたように切り取られ、かたまって写真のように見えることもあります。このような効果はダンスと写真の矛盾する関係を示すものです。
  “Three”の第1の目的は、常に動きの中にあり、一瞬にして消えていくダンスという芸術と、それらの動きをとらえ、固定し、永遠に保存しようとする写真という芸術の出会いを観客に体験してもらうことです。
  スクリーンに映像が映されているあいだもダンサーは同一の空間でスクリーンの間で踊り続けます。スクリーンは半透明なので、観客はこの空間のどのアングルからでもダンサーを見ることができます。スクリーンに映る記憶としての映像と、今踊っているダンサーを同時に見ることができるのです。“Three”の第2の目的はこの、今と記憶が交差する不思議な地点に観客をいざなうことです。
そして、このプロジェクトの活動の一貫したテーマは「異なるタイプのアートをパフォーマンス空間で出会わせる」ことです。


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