マリア・ルス号事件からはじまる横浜開港物語

明治5年。
鉄道が開設しガス灯がともったこの年、国際都市として産声を上げたばかりの横浜で、ある事件が勃発した。
横浜沖に停泊したペルー船、マリア・ルス号から一人の清国人が海に飛び込んだ。その男、木慶はイギリス船に救出され、涙ながらに訴えた。マリア・ルス号の船底にはまだ230名の清国人がいる、みな騙されて連れてこられ、奴隷にされようとしている、どうか助けてほしいと。
アメリカで南北戦争があり、奴隷が解放されて以来、人身売買は国際的に避難されている。マリア・ルス号の事件は許しがたい、というわけで、調査、裁判が日本にゆだねられた。この裁判の結果いかんで、捕らわれの清国人達の運命が決まる。 ところが日本は長い鎖国の末、まだ新政権が生まれたばかり、国際法どころか国内法さえ整備されていない状況。中央集権ではないのをいいことに、政府は事件の解決を神奈川県に押し付けてしまった。神奈川といえば当時は居留地のあった横浜が中心。この1件は横浜を舞台に、日本、中国、アメリカ、イギリス、ポルトガル、ロシア、ペルー、フランスなど各国を巻き込む大事件に発展していく。

公演 タイトル  横浜萬国劇場 KAI HO RO!

主催  横浜夢座実行委員会
制作  名取事務所
共催  横浜市

後援
横浜市教育委員会/TVKテレビ/FMヨコハマ/神奈川新聞社/朝日新聞横浜支局/毎日新聞横浜支局/読売新聞横浜支局/産経新聞横浜総局/東京新聞横浜支局/共同通信社横浜支局/日本経済新聞横浜支局/横浜中華街発展会協同組合/(財)横浜市教育文化研究所/横浜ライオンズクラブ (順不同)

特別協力  ランドマークホール
特別協賛  横浜夢座倶楽部

脚本  山崎洋子(江戸川乱歩賞作家)

出演
五大路子・児玉泰次・大橋芳枝・原康義・平田広明・王健・張清恵(上海夜鶯)/胡麗華(上海夜鶯)/安鵬琴(上海夜鶯) 他

テーマ曲  紅龍(上々颱風)

演出  遠藤吉博

振付  近藤良平 坂東扇菊

会場  ランドマークホール 横浜市西区みなとみらい2-2-1-2(ランドマークプラザ5階)